シミュレーションを駆使し
電池開発に
恩恵をもたらす。




トヨタバッテリーで
働く魅力を教えてください!
私は博士課程を修了しているのですが、トヨタバッテリーにはアカデミックな専門性を実際のモノづくりに生かせる環境があります。「大学ではアカデミックな領域を追求してきたけれど、そうした知見を実際のモノづくりに生かすことで世の中に貢献したい」。そんな思いをお持ちの方は、ぜひトヨタバッテリーで知識や専門性を存分に振るってほしいです。
また、充実したOJT制度があり、入社後は先輩社員がマンツーマンで指導してくれます。そのため、業務上の困りごとや不安をすぐに解消することができることもトヨタバッテリーの魅力の一つです。



入社のきっかけを教えてください。



電池に特化した事業内容に
惹かれました。
前職は総合電機メーカーで、リチウムイオン電池の特性予測に携わっていました。仕事を続ける中で電池開発の奥深さにのめり込み、電池専業の会社でスキルを生かしたいと思ったことが、転職を決意したきっかけです。
トヨタバッテリーの強みは、電池開発を主軸としている点と、業務フローと役割分担が明確な点です。業界全体が抱える課題として、個別素材の段階で目標特性を達成できても、電池全体として期待通りの性能が得られるとは限らないという難しさがあります。トヨタバッテリーは電池専業のメリットを生かし、材料や設計など明確に役割分担をしながら、各々が柔軟に連携することができます。業界が抱える課題を、体制面からカバーできる点は大きな強みだと感じています。
現在のお仕事の面白さ、
やりがいは?
電池の性能アップや
開発スピードに貢献できることです。
前職での経験を生かし、リチウムイオン電池の特性予測シミュレーションを、親会社や他部門と連携しながら推進しています。電池の特性はそれぞれの材料の組み合わせに大きく左右されます。しかし、材料を一からすべて開発・試作・試験するとなると工数が膨大になり、材料の良し悪しの判別までにタイムラグが生じます。しかし、あらかじめシミュレーションによる数値計算で実際の電池にしたときの性能を見積もれば、工数を減らし開発を加速することが可能です。このように、電池の性能や安全性に対する解析スピードの向上に寄与することがシミュレーションという仕事のミッションであり、大きなやりがいだと感じています。


これまでで最も「誇れる」仕事とは?
特性シミュレーションの
活用環境の定着です。
コロナ禍の際に、特性シミュレーションを業務活用する環境構築の業務に取り組み、やりがいを感じました。私が入社した当時、社内には電池の特性シミュレーション技術を活用できる環境がありませんでした。ソフトウェアや設備も不十分で、担当者は私一人でした。しかし、コロナ禍で出社制限がかかったことで「出社して実験をする」ことが困難になり、シミュレーション業務の重要性が増したのです。
そうした中、「どうすれば業務を新規メンバーに共有し効率化できるか」を常に考え、マニュアル整備やデータ集約などの基盤づくりに注力。会社から設備投資の支援などもいただいた結果、社内になかった環境をゼロから構築する一助を担うことが出来たのが貴重な経験でした。
今後、どんな可能性に
挑みたいですか?
シミュレーションとモノづくりが
一体となった開発を目指します。
モノづくりをされている方たちから、シミュレーション業務に対して「すごい」「難しそう」といった反応をいただくことが多いのですが、私自身もモノづくりに対して同じような難しさを感じます。
今後、シミュレーション業務をもっと身近に感じていただき、忌憚のない意見交換を続けていければ、革新的な電池開発を実現できると思うので、そのために、シミュレーションとモノづくりの橋渡しとなる技術開発に尽力していきたいと考えています。


-
電池の進化で、叶えたい未来は?
電池の力で
未来の暮らしをより良いものに電池の進化によって電気自動車(EV)の普及が加速し、CO2排出抑制に大きく貢献することが期待されていますが、それ以外にも電池のもつ可能性は多岐に及ぶと考えています。例えば、災害時にEVを非常用電源として活用できれば、停電時でも安心して電気製品を使うことができます。電池開発を通して、私たちの未来の暮らしをより豊かで安心なものに変えていければと思います。
-
そのためにトヨタバッテリーが
解決すべき宿題は?高性能な電池を
安定的に量産できる体制の構築電池そのものを進化させるには、優れた性能を持つ電池の開発はもちろん重要ですが、それだけではなく、開発した電池を大量に、かつ安定して供給できる生産体制を確立することが大切だと思います。そのために必要な全ての検討を、実機で行うことは費用と工数の双方で困難になります。私はシミュレーション技術者の立場から、こういった課題に対し貢献できればと考えています。






