自分らしく働き、
自分らしく生きる。
トークメンバー
- M.U. 品質保証室
2004年派遣社員として入社し、2006年に正社員登用試験を受けて合格。2008年および2010年に二度の産休・育休を取得した後、職場復帰。2025年からQA監査グループのグループリーダーに就任し、品質保証を担う部門の女性管理職として主にマネジメントに携わる。
- T.N. 収益企画室
2013年新卒入社。大学時代は技術系の分野を学ぶも、自身の興味や適性を踏まえて、就職活動では事務系の職種を志望。入社後、生産管理、経営戦略の業務経験を経て、現在は収益管理の業務に携わる。
- A.K. 管理部
2008年派遣社員として入社し、役員秘書業務を担当。3年間勤務した後、正社員登用試験を受けて合格し、総務部門に配属。現在は、設立から担当する事業所内保育所や、特例子会社PEVEスマイルの運営支援、障がい者採用など、人事として幅広い業務に携わる。
- H.P. 湖西工務室
2024年入社。中国出身。湖西公務室の部材チームで、部材の調達や在庫管理を担当。大学時代、交換留学で訪日したことをきっかけに、語学力が生かせるホテル業界に就職。その後、ワークライフバランスの良い企業への再就職を志望し、トヨタバッテリーに入社。
時代に合わせて進化した、
産休・育休制度。

私は2008年と2010年に産休・育休を二度取得したのですが、当時は時短勤務制度も半休制度もない時代でした。

Uさんが育休から復帰された当時は、今と違って大変なことが多かったのですか?

例えば朝、会社に行くと周りは仕事に追われていました。でも、産休・育休から復帰したばかりの育児中の私に、どんな仕事を任せればいいのか周囲の人たちは分からなかったみたいです。所定勤務時間の8時間は会社にいなければならず、でもやる事が無い。子どもは慣れない保育園で体調を崩すと呼び出され、と負のループ。部内に相談しながら歩み寄っていただいたことで解消されましたが、はじめは心身ともに本当につらかったですね。

二人目のお子さんのときには改善されていたのですか?

はい、従業員や時代のニーズに合わせて制度の整備が進んできたのと、職場の理解や上司のフォローもあり、二人目のときは そこまでストレスを感じませんでした。今もそうですが、結局、周囲の理解が大切なのだと思います。

私も2012年と2014年に、それぞれ1年半くらい産休・育休を取得しました。一人目の妊娠がわかったときに夫の海外転勤が決まったので、会社を辞めて向こうで産むかどうかなど、かなり悩みましたが、結果として日本に残り、周囲のサポートもあってやり抜くことができました。

Uさんは産休・育休から復帰して活躍された先駆者ですが、ご自身の経験を踏まえて、Kさんのように悩まれている方に声をかけたりしたのですか?

はい。これからの時代、出産や育児を経験しても働き続けられる会社でなければいけません。
「自分の経験が誰かのためになるのなら」という思いで、今も積極的に声かけしています。

私が一人目を妊娠していたときに、ちょうどUさんが同じ社屋で勤務されていたので、本当に頼りにさせていただきましたし、心強かったですね。

具体的に、どういう面で心強かったですか?

まず気持ち的に安心できるのが大きいですね。
前例があると「自分も復帰して頑張ろう」と思えますし。

Nさんも育休を取得したのですよね。入社何年目の頃に取得したのですか?

入社10年目(2023年)の頃に、8ヶ月ほど取得しました。

今は男性が長期の育休を取得することも珍しくないですが、当時だとレアケースですよね。
長期間の育休を取ろうと思ったきっかけは何ですか?

子どもがその年齢のときの一生に一度きりの期間を、家族と過ごしたいと思いました。あと、夫婦共働きなので妻がキャリアを積めない期間は、私も一緒に立ち止まろうと思いました。休みを取らせてくれた上司や同僚、会社には感謝しています。

今のお話を聞いてすごいなと思いました。
時代の違いだけじゃなくて、ご本人の強い意思があってこそですね。
社員の多様性に応じて、
働きやすい環境を
整備する。

Pさんはどういった経緯で日本にいらしたのですか?

最初に日本に来たのが、大学生4年生のときの交換留学ですね。卒業してから一度、東京のホテルに就職しました。ですが、24時間のシフト制ということもあり身体的につらくなり、仕事を辞めて大学院に入り直した後、トヨタバッテリーに就職しました。

私は社歴が長くて管理職でもあるので敢えてお聞きしますが、トヨタバッテリーで働いていて不便に感じることはありませんか?

旅行が好きでよく海外にも行くのですが、外国人は海外旅行に行くときにビザの申請が必要なんです。その手続きが慣れないですね。学生のときは在学証明書を機械に通すだけで申請できたのに、今は上司承認も必要で、申請に手間がかかっています。

外国人の方が海外旅行をするのにビザが必要なんですね。逆に働きやすいと思う点はありますか?

年休がすごく多いところですね。三つの長期休暇がある上に、有休も取りやすく海外旅行にもすごく行きやすいので、ワークライフバランスが良いなって思います。

今後、外国籍の社員向けにどんな制度があればいいと思いますか?

日本で仕事をするためには就労ビザの定期的な更新が必要で、会社の規模などによって1年、3年、5年など、更新が必要なタイミングや手続きの内容が異なります。そうした手続きについて気軽に相談できる窓口があれば良いと思いますね。あと、もし母国で何かあったときに長期の休みが取れたり、パソコンを母国に持って帰ってテレワークができたり、そういう仕組みがあればと思います。

産休・育休制度がいろんな意見が反映されて改善されてきたように、外国籍の方がもっと働きやすくなるような改善を進めていけるといいですね。
トヨタバッテリーで
活躍できる人物像とは?

私は素直さがある方が活躍できると感じています。素直な方は、前向きですし、言葉で伝えてくれますから、結局それがコミュニケーションにも繋がりますし。逆にこちらが思いもしなかったことに気づかされたり、新たな方向性ややり方が見えてきたり、一緒に仕事していこうと思えます。

うちの会社の事業を取り巻く環境は変化が激しいので、そういう変化を楽しめる方、柔軟に対応できる方が合っていると思います。それこそ、これからいろんな国、いろんな年代の方が入ってくると思うので、そうした状況も楽しめる方がいいですね。

私は謙虚さや向上心が大事だと思いますね。人事部門は経営に近いところで仕事をしているので、責任が重い一方で、やりがいを感じる仕事だと思っています。会社全体を見ている立場から、常に謙虚さや相手から学ぶ姿勢を持つことが大事だと思いますし、会社生活を送る中で自分自身を高めていくために大事な要素だと思います。

Kさんがおっしゃる通り、私も謙虚さがすごく大事だと思います。実は前職で、若い外国人に対して横柄な態度を取る方が結構いました。でも、この会社ではそういう方を見たことがありません。先輩や上司と平等な立場で働いている感覚があります。
今後、
トヨタバッテリーで
チャレンジしたいこと。

もし中国での新規プロジェクトに参加できる機会があれば、ぜひチャレンジしたいと考えています。中国に拠点があるのも、私がこの会社に入社した理由のひとつなので。

私は障がい者について、皆さんに知ってもらう機会を作りたいですね。

具体的に考えられていることはありますか?

昨年PEVEスマイルから当社の製造部門へ出向した方がいます。社内で“PEVEスマイル”という特例子会社があることは浸透していますが、そもそも障がいとはどんなことなのか、スマイルではどんな障がいがある方が働いているのか、どうコミュニケーションを取ればいいのかなど、学べる環境を整備したいと考えています。そして今後、もっと両社間の交流が増えると、新たな気付きや発想に繋がるのではないかと思っています。

Nさんはいかがですか?

人が働くことに費やす時間は、人生の二、三割にものぼりますよね。その時間を私は苦しみたくないし、一緒に働いている仲間にも苦しんで欲しくありません。だからこそ、みんな純粋に楽しく働ければと思っています。一人ひとりにとっての一番の価値はもちろん違いますが、それをみんながお互い理解して尊重し合い、その上で共通の目標に向かって前向きに仕事に取り組む会社になってほしいですし、そうしていければと思っています。

お互いの意見を気軽に共有し合える場所というと、Nさんは全社員が利用できるカフェコーナーを作られましたよね。

はい。スウェーデンには、仕事の合間に社員同士がコーヒー片手に交流するFIKAという文化があります。そういうコミュニケーションを気軽にできる場があれば、という思いで作りました。仕事の合間のリフレッシュに使ってくださる方もいます。みなさんにとっての「ちょっとした好循環」に繋がったら良いなと思い活動しています。

それこそ、一緒のフロアで働いているのに全然喋ったことがない方もいると思います。そういう方々とのコミュニケーションにも繋がりますね。

実は今、カフェスペースとPEVEスマイルのコラボ企画を検討しています。まずはスモールスタートで始めて、ゆくゆくはスマイルでコーヒー豆の焙煎や、カフェスペースでバリスタの仕事などを担えないかと構想を膨らませています。様々なことにチャレンジする機会を設けて、多様な経験を積むことで、得意分野に磨きをかけることができますし、個人としても成長を実感できるのではないかと思っています。

私が伝えたいと思うのは、女性の働き方やキャリア形成についてですね。

トヨタバッテリーは女性管理職が少ないのですか?

はい。しかし、単純に「管理職になりたいのに、なれない」という状況だけでなく、男女関わらず上の役職に就くことを望まないメンバーが多いのも事実です。実際、メンバーと話していても、「私は資格や役職にこだわりはありません」と言う方がいます。それを否定するつもりは一切ありませんが、私自身がグループリーダーとして働いているからこそ、伝えられることもあると思っています。「私のように産休・育休を経ても、時間制約がある方でも、管理職としての責任や役割を持たせてもらえる」「子どもが何歳になっても働き方含め大変さはあるけど、役職に就いているからこそ得られる責任や、やりがいがある」。そういったことを示していきたいと考えています。

皆さん、具体的な思いがあってお話を聞きながらすごいなと思いました。今後、トヨタバッテリーをより良い会社にしていくためにも、私たち一人ひとりができることに精一杯取り組んでいきたいですね。